かいとのへや

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ちまちまと投資しながら生きている社会人の雑記ブログです。

「佐久間象山に学ぶ大転換期の生き方」状況を見る目を養おう

佐久間象山って誰?と思ったのですが、知人に研究している人がいたので、なんとなく読みました。半分くらい象山の人生について書いてあり、残り半分が何を学べるかについてでした。

1. 概要

佐久間象山に学ぶ大転換期の生き方

著作名:「佐久間象山に学大転換期の生き方」

著者:田口佳史

定価:2,000円+税

 

2. 有言実行型のリーダー像

おそらくこの本で筆者が主張したかったことは転換期に日本を強くするリーダー像なのではないかと愚考します。象山をモデルにしているからか有言実行型の人前に立っていくリーダーとしての心構えを説いていると感じました。

では有言実行のために何が必要か。それは深い思考能力と危機を早急に察知する力だと述べられています。象山は易経に精通しており、それをもとに様々な学問を理解していったそうです。「守破離」ではないですが、何も下地がないところに深い思考は育たないということかと理解しました。

大学で教わる学問をビジネスで使うことはないけれど、学問の素地があるからこそビジネスでも使える人材に育っていくのかもしれません。かくいう私は大学時代に飲み歩いてばかりいたので、遅ればせながら今まさに思考の下地を作ろうとしている段階です。

 

3. 個人的に気になったこと

筆者は日本の内憂は「日本人としての規範」がないことにあると指摘しています。私はこれにまったく賛成で、今公共の場での発言が問題視されるようになっていると思います。これはどちらが悪いとかではなく、ジェンダーやその他の問題において共通規範が形成されている段階だからなのではないかと思います。

「お荷物社員」「Z世代」という言葉が出てから違う年代のカルチャーを理解する意識が薄れたように感じます。その根底にあるのは他者との関わりの薄さやグローバル化による親世代の規範意識の多様化な気が私はしました。

参考:

規範意識の‘崩れ’の背景