最適な分散投資ポートフォリオとは?(「入門ビジネス&ファイナンス」中央経済社を読んで)
今日はファイナンスと投資について勉強しました。結構重ための本だったのでほぼほぼ1日が潰れました…
1. 概要
著作:「入門ビジネス&ファイナンス」
著者:仁科一彦、斉藤都美、大野弘明、谷川寧彦
先にちょっとだけ本の紹介です!
経済学の観点からビジネスを振り返る本です。後書きによれば対象読者は経済学専攻の学生と社会人とあり、数式部分はしっかり読まないと頭に入ってきません。難しそうであればエッセンスだけ取り出して読んでもいいと思います。第一部はマクロと経済環境の概要、第二部は投資、第三部は投資と資本戦略に関する内容でした。
2. 感想
①分散投資を経済学的観点から見るとどうなるか?
企業や業界による株価の上下に対応するために分散投資が必要となります。経済学的な考え方からしてもこれは理に適っています。投資家はポートフォリオと呼ばれる金融資産を組み合わせます。このとき、最もリスクが少なくなる部分が最小分散ポートフォリオです。ちなみにNRIの研究によればリスク面だけでなく、リターン面でも最小分散ポートフォリオが通常のポートフォリオよりも優れていると示されています。
では最小分散ポートフォリオはどう計算すればいいのでしょうか。
- エクセルかスプレッドシートでの方法になりますが、まずは対象となる株を2つ選び、その株価の騰落率を日単位で書き出します。(100日単位が目安だそうです。)
- ポートフォリオのリスクとリターンを出します。
(ポートフォリオの期待収益率)=(A株の騰落率平均)✖️(A株の保有率)+(B株の騰落率平均)✖️(B株の保有率)
(ポートフォリオのリスク)={(A株の騰落率の分散)+(B株の騰落率の分散)+(A株とB株の騰落率の共分散)}の平方根 - X軸にリスク、Y軸に期待収益率を取り、分散が最小となる点を求めます。エクセルを使える方はアドインでソルバーを追加すると簡単に計算できます。
現在のポートフォリオを振り返る際にも使えそうです。ちなみに計算簡素化のために2つの株でやっていますが、複数株でも適用できますので工夫するといいと思います。
②CAPMから見る株式
CAPM(資本資産価格モデル)は株式の収益率を計算する方法です。計算は至って簡単ですが、ここで注目すべきはβです。βが1より大きい場合はアグレッシブ株式、1より小さい場合はディフェンシブ株と言われています。ディフェンシブ株は市場の動きと逆行する株のことですね。
CAPM=リスクフリーレート+β*マーケットリスクプレミアム
βは市場とその株式の共分散/分散で求めることができるので、気になるかぶしきがディフェンシブ株価どうかは一瞬で分かります!
他にも学びはありましたが、ちょっと頭が疲れたので次回にしたいと思います。
参考:計算方法あまり載っていないのですが、このサイトは解説が親切だったので参考にさせていただきました。ありがとうございます!