かいとのへや

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ちまちまと投資しながら生きている社会人の雑記ブログです。

【貿易】海外取引で知っておくべき為替リスクの回避方法7選

海外取引にについて知っておくべき為替リスクの回避方法について説明していきたいと思います。本記事では為替リスクの変動対策について説明していこうと思います。

為替相場の基本

海外取引の際の為替レートは決済方法によって異なります。例えば信用状付き一覧払いの条件だと輸入車はACCレート、輸出者はASBレートを使用することになります。インターバンクレートは時間によって変動していますが、日本の銀行は1日に適用するレートを固定し、それに従って取引を行なっています。では早速為替リスクの回避方法を見ていきましょう。

為替予約

決済日が先の場合、為替予約を行うことで決済レートを固定することができます。この場合、先物相場のレートになるので、直物相場よりは手数料がかかるレートになることが多いです。

オプション取引

将来の特定日に為替を売買する権利を購入する取引です。為替予約と異なるのは購入した権利を放棄してもいいところです。例えば120円/USDで輸出し、決済日のレートが135円/USDになっていた場合はオプション取引で得た為替を放棄して135円/USDのレートで取引をすることが可能です。

リーズ&ラグズ 決済

為替相場の見通しにより債権や債務の受け取りや支払いを前後させる方法です。早めに船積みをするなどといった方法で取引を前後させるので、金融機関などが絡む特殊な手段ではありません。

円建て契約

日本企業であれば為替影響を受けない円建て契約が有利でしょう。一方で相手方にとっても自国通貨が有利なのは変わらないはずです。したがって円建て契約にするのは難しいと考えられますが、価格交渉などの一環として円建て契約にするなどの考えを持っておくといいかもしれません。

インパクトローン

インパクトローンは銀行などが提供している使途制限のない外貨建ての融資制度です。外貨建てなので為替影響を受けますが、返済の原資に輸出債権を充てることで為替変動への対策として使われることがあります。

できるだけ円転をしない

どこで儲けた外貨をどこに転用するかでマリーや居住者間外貨決済などの言葉がありますが、できるだけ円転をしないことが決済手数料や為替リスクを回避するために有効です。例えば輸出型のメーカーが海外に工場を作ることで輸出も輸入も外貨建てで行うことができます。

また海外子会社がある場合は親会社とのやりとりを少しでも減らすために債権債務を相殺させるネッティングと呼ばれる手法もよく取られています。