かいとのへや

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東洋紡(3101)の技術力がすごい?犬山工場で火災?特徴を徹底解説

水不足関連銘柄を調べていたら東洋紡に行き当たりました。三菱商事とも合弁会社を設立しており、マットレスや敷きパッドの「ブレスエアー」でご存知の方もいるかもしれませんね。最新の決算から企業を徹底解説していきたいと思います!



水不足はなんで深刻なのか? 

水不足は21世紀問題の1つと言われています。日本にいると水道を捻ればいつでも綺麗な水が出てくるのでなかなか意識しづらいですが、世界人口の増加や半導体などの工業への利用、環境変動によって特に途上国では深刻な問題となっています。2022年の夏にはライン川が干上がってタンカーが通れなくなったり、渇水で小麦の値段が上がったりとじわじわと影響が出てきている段階です。機関も水への投資を狙っている中、日本には海水淡水化技術がトップレベルの企業があります。その中の1つが東洋紡というわけです。

東洋紡の事業領域

東洋紡の事業セグメントは5つです。売上高が大きい順に「フィルム・機能マテリアル」、「生活・環境」、「モビリティ」、「ライフサイエンス」、「不動産」となっています。

主力は工業用フィルムとPCR検査です。工業用フィルムはテレビなどの液晶モニターに使われる液晶偏光子保護フィルムですが、テレビの台数ではなく大きさが損益の決め手になる見込みです。東洋紡の決算資料を見ると、テレビ台数の増加には期待していないことが伺えます。

次に大きい生活・環境分野を牽引しているのは繊維領域のニッチ分野とVOC処理装置です。繊維領域は釣り糸などのニッチ市場なので、売上高が急上昇することはなさそうですが堅調な推移は期待できそうです。VOC処理装置は工場ででる廃棄物を処理するための装置でリチウムイオンバッテリーのセパレータの製造過程で使われるものです。リチウムイオン電池は今急速に発展している市場なので、今後も伸びが期待できそうですね。

↓詳細に読みたい方はIR室に社長コメント入りの決算資料があります。

>>決算説明会資料 | IR資料室 | 株主・投資家情報 | 東洋紡株式会社

 

東洋紡の業績推移

2020年度はモビリティ事業が自動車減産の影響で苦戦、衣料繊維についても苦戦したことで減収となっています。それ以外は過去5年間増収を続けていることがわかります。

東洋紡の水処理技術

東洋紡が持つ水処理技術は逆浸透型浸透膜モジュールです。海水から飲料水や工業水を作り出すことが可能です。微生物が繁殖しにくいところがポイントで、サウジアラビアや日本、アメリカなどに納入実績があります。ちなみにアクア膜は2023年1月ごろからの事業開始を予定している三菱商事との合弁会社でも取り扱いされるそうです。

シンガポールやドバイなどで展示会も開いているので、今後の知名度に期待が持てそうです。

https://www.toyobo.co.jp/sites/default/static_root/_products/h2/common/pdf/news_20191016.pdf

アクア膜事業部 │東洋紡

 

犬山工場での火災(2020年9月)

2020年9月27日(日)21時ごろに愛知県犬山市の工場で火災が発生し、従業員2人が死亡されています。フィルム製造ラインからの出火で6時間ほどで消火されました。

東洋紡によれば同工場からは9月30日に出荷を再開し、業績への大幅な影響はないとしていますが、この火災を受けて株価は反落。その後も弱い展開になっているように見えます。

当社犬山工場における火災について(経緯のまとめ) | ニュースリリース | 東洋紡

 

東洋紡の配当

配当は2018年〜2021年までに1株あたり40円が維持されています。株価が1,000円〜1,100円くらいなので3~4%くらいの配当利回りになります。

結論

VOC処理装置やアクア膜など今後必要とされる分野に不可欠な商品を高いレベルで揃えていることから「買い」かなと筆者は思っています。ただ原料高の影響がどこまで反映されるか分からないので、円安の動向には注意しつつ下げ止まったら購入したいなと思っています。

投資はご自身の判断で!

 

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