「ブラウンフェイス論争」とは?シンガポールの民族問題
シンガポールで「ブラウンフェイス」論争が巻き起こっているという記事があり、シンガポールで人種が問題になることもあることに驚いて読んでみました。
発端は中国人の俳優が顔の色を濃くして広告に登場したこと。この広告が人種に関する議論を巻き起こしました。他の人種を雇わないのかという批判がある一方、別にどちらでも構わないという意見もあります。
シンガポールは人口の75%が中国人、15%をマレー人が占める多種族国家です。初代首相であったリークアンユーの存在でうまく人種が統合されている国でした。例えば公用語である英語はすべての人種にとって外国語であり、どの人種も反感を持ちにくい国内政策でした。
この国でも「ブラウンフェイス論争」
が起こったことから人種がセンシティブなテーマとなることが分かります。
実はシンガポールでは度々ダイバーシティや多文化共生が問題になっています。
例えば2011年には60,000人がカレーを食べて抗議をした事件がありました。中国系移民が隣の家のカレーの匂いに苦情を入れたことから始まった抗議活動ですが、共生に対する市民の考え方が現れていそうです。
参考:
https://jp.reuters.com/article/idJPJAPAN-22808320110822