短期金利と長期金利の決まり方の違い
株式投資で一番見やすい指標は長短金利の差異かと思います。最近は長短金利が逆転しているということで新聞でも騒がれていました。景気後退のサインとして重要視される逆イールドカーブ。逆イールドとも長短金利差とも呼ばれます。ではこの金利は何を表しているのでしょうか?
1. 通常の動き
通常、長期金利は短期金利を上回ります。これは長期的に保有する方がリスクが高いからだと説明されます。
2. 長期金利の決定方法
長期金利は市場の動きによって決定されます。一般的にインフレが予想されると債権価格が下がるので長期金利は上がり、デフレが予想されると債権価格が上がるので長期金利は下がります。
もちろん短期金利の影響も受けますが、短期金利+リスクプレミアム+(期待インフレ率、期待成長率)で決まります。市場がいかに将来に期待しているかが分かる指標です。10年債の利回りがこれに該当します。
日銀は国債を購入することで2022年現在長期金利を0%にしようとしています。
3. 短期金利の決定方法
短期金利は各国の政策金利によって決まります。日本ではインターバンク市場で取引されるコールレートなどが当てはまります。マイナス金利政策は聞いたことがあるでしょうか。民間銀行が日本銀行に預けている預金が預けているだけで減っていくというものですね。
4. 短期金利が長期金利を上回るのが何故景気後退なのか
短期金利が長期金利の水準を上回る現象を逆イールドと呼びますが、これは短期金利の急騰で起こるものです。 長期金利よりも短期の方がリスクが高いというシグナルとなり、現在の景気が悪化していると考えられるのです。
参考資料(日銀のHPあさっても出てきます。)