【体験レポ】クリエイターの思考を覗く!「鈴木敏夫とジブリ展」
3年ぶりに東京で開催されたジブリ展。最近やけに子どもの頃に郷愁を覚えていたので、行ってきました。やっぱりジブリは(鈴木敏夫が?)キャッチコピーが上手で非常に勉強になりました。
「鈴木敏夫とジブリ展」概要
開催期間:2022.7.1〜2022.9.7
開催場所:寺田倉庫(東京会場)
「天王洲アイル駅」徒歩5分
料金:1,800円/大人
所要時間:90〜120分ほど
ジブリ展の見どころは?
ジブリ展は過去数多く開催されており、展示会ごとに平和や映画の中の建造物などテーマが決められています。今回のテーマはプロデューサーである鈴木敏夫が読んできた本や時代背景です。これからの時代に必要なクリエイティブ思考に必要な要素を学ぶという気構えで行きました。
少年時代の四畳半
鈴木敏夫さんは戦後まもない1948年生まれです。漫画や映画もどんどん成長してきていた時代で何を感じ取ったのか見ることができます。実物大に再現された四畳半の部屋には漫画が積まれていて一瞬手塚治虫かな…?と思ってしまいました。違うのは漫画だけではなく映画も収集されていたこと。当時はパンフレットが作成される映画は少なく映画好きの間では邪道と考えられていたそうです。そんな中、映画の背景を理解するために映画館でもらっていたというエピソードが印象深かったです。
徳間書店での編集者時代
大学時代は安保闘争に明け暮れていた彼が入社したのが徳間書店です。当時は「アサヒ芸能新聞社」という名前で週刊誌というものがなかった時代に芸能人のスキャンダルなどを載せて話題になっていたそうです。スタジオジブリとは分離しましたが、この書店は現在でも営業を続けています。このエリアでは「アニメージュ」などの創作秘話が語られていました。
8,800冊の特別な本棚
鈴木プロデューサーが読破した8,800冊の本が並べられています。赤い帯がついている本は実際に手に取っていいとのことでした。筆者の高校時代の先生が「本は買うだけで頭が良くなる」と言っていてほんとか?と当時思いましたが、なんとなく意味がわかるような気がしました。
おもしろそうだった本3選
本多勝一著「極限の民族」
朝日新聞の記者で中国やベトナム戦争のルポで時の人だった著者が新聞のコラムに書いたルポをまとめた作品です。「エスキモー」「ニューギニア高地人」「アラビア遊牧人」の3部作。エスキモーは結構有名ですが、アラビア遊牧人に興味を惹かれました。
リシャルト・カプシチンスキ著「黒檀」
こちらもルポタージュで恐縮ですが、ポーランド人の著者が個人的な体験と40年に及ぶ取材を元にアフリカ諸国を書いた本です。世界で最も偉大な報道記者とされる作品に興味が湧きました。ところがこの本古いからかどこもかしこも品切れでまだ手に入れられていません。。
魚川裕司著「仏教思想のゼロポイント」
なぜ仏教は悟れないか?をテーマに仏教をポップに解説している本です。仏教はよく分からんという方でも堅苦しくないのでサラサラと読めそうです。ちなみにこの本のクチコミには本書以外にも勉強した方がいいとかなりの方が書かれていたので、この本だけで仏教を理解することは難しそうです。。
他にも興味をそそられる本がたくさんありました!本棚のある部屋では撮影OKなので、気に入った本があれば写真に撮ってくると良さそうです。最後に銭婆のおみくじを引いて出てきました。会場を出るところにカオナシになりきれるVR体験もありました。